使いやすい!!と高齢者が喜ぶ財布の選び方を徹底解説!!
突然ですが、あなたのご家族のお財布、どのようなものを使っておられますか?
遠方に住んでいる高齢者の母が、新しい財布が欲しいということで、電話してきました。母は長年に渡り数々の病気を経験しています。母が使いやすい財布はどれだろうかと、当店のラインナップから探しました。母は外出が好きで、特にゲームセンターでクレーンゲームをすることが好きなので(笑)小銭が沢山入って、出し入れがしやすく、広い内装の財布が良いかなと考えました。さっそく母に送ったところ、「これは使いやすい!」と大喜び☆彡整理して沢山入る長財布がしっくりとハマったみたいでした。
今回の記事では、「ご高齢者様」にスポットを当てた財布選びについて、私の経験と知識から、以下のような内容を紹介しています。
- 高齢者が財布を使うときに感じるストレス
- 財布選びで押さえておきたいポイント
- 財布の持ち歩き方に合わせた、おすすめ財布種類
- 高齢者にマッチする財布素材
- 使いやすい!と高齢者が喜ぶ財布 3選
- 高齢者のお財布生活をサポートする工夫
父、母、おじいちゃん、おばあちゃんに財布を贈りたい方、65歳以上で財布選びにお困りの方は、特に参考になる内容となっています。少し長めの記事になりますが、当店で扱っているワクワクする商品の写真も登場するので、ぜひ最後までご覧ください。うさぎ堂が選ぶシニア向け財布ラインナップはこちら-
高齢者の特徴に合わせた財布の必要性
高齢者は、加齢に伴って、身体的、精神的にさまざまな変化が生じやすい年齢です。日常で「財布」を扱う時、高齢者にとって、どのようなストレス・リスクが隠れているのでしょうか?
スポーツ選手は、自身の身体的特徴や、得意不得意に合わせて道具を選ぶことで力を発揮できますよね。高齢者も同じで、その方の身体的特徴、ライフスタイルに合わせた財布を選ぶことで、日々のストレスを減らし、快適に過ごすきっかけになると考えています。まずは、高齢者がどのようなストレスを感じやすいのかを考えていきましょう。
高齢者が抱える財布使用上の悩み
高齢者が財布を使うときに、どのようなストレスを感じるのかを紹介します。ご自身の父、母、祖父、祖母の場合はどうかな?と、イメージしながら一読いただけると幸いです。
お札や小銭、カードの種類の判別がしにくくなる
高齢になると、視力が低下し、細かい文字や数字が見えにくくなります。そのため、財布の中の紙幣や小銭の種類、金額、カード種類の判別が難しくなります。レジでの会計をスムーズに済ませたいのだが、お店のポイントカードはどれだろう?あと一円出したらピッタリなのだが、見当たらない・・・予想以上に時間がかかることも。
小さなボタンやファスナーの操作が難しくなる
高齢になると、手先の動きが鈍くなり、小さなボタンやファスナーを操作するのが難しくなります。財布の開閉、カードや小銭の取り出しがストレスに感じたり、小さなファスナーの持ち手が操作しにくかったり。誤って財布を落とし、地面に小銭が散乱・・・・というような惨事が起こることも。
財布の管理が難しくなる
高齢になると、認知症を発症するリスクが高くなります。認知症になると、物忘れや判断力の低下などの症状が現れ、財布の管理が難しくなります。あれ、財布はどこに置いたんだろう?車に財布を置き忘れてしまった。最悪の場合、置き忘れた財布が盗難にあう、なんてことも。
財布を持ち歩くこと自体が大変
足が悪く、片手に杖を持って歩いたり、歩行車で移動している場合には、財布に限らず、荷物を持ち歩くこと自体が大変な場合があります。
高齢者が使いやすい財布とはどんなもの?
高齢者のストレスを減らし、快適に使うことができる財布を選ぶポイントについて、具体的に解説していきます。高齢者ご自身の身体的制約、好みには十分に配慮し、考えていきましょう。
1. サイズと重さ
財布のサイズは取り扱いやすさに直結します。大きすぎず、小さすぎない程度のサイズが理想的です。長手が20cm以下の長財布、折り財布は、ポケットに収めやすく、取り出しやすいサイズ感です。外出先でもストレスなく利用できます。
長財布の長手サイズは19.5cm~21.5cmが一般的です、ポケットに入れて持ち歩くライフスタイルの場合は、薄めの長財布がお勧め!!
重さにも考慮が必要です。高齢者の方々は軽い財布が好まれる傾向がありますので、理想は80g~200g程度。80gなんてちょっと軽すぎない!?と思われるかもしれませんが、実際は財布に入れるコインやカードの重量が上乗せされます。逆に250g以上の重さの財布には配慮が必要です。財布が空の状態でもしっかりと重量感を感じられますので、高齢者が持ち歩くにはストレスを感じる場合があります。
80g~100g-ミニ財布、100g~150g-折り財布、150g~200g-長財布
一般的な重量感と財布の種類です☆彡
2. 開閉のしやすさと中身の見やすさ・取り出しやすさ
指先の感覚が鈍る可能性がある高齢者にとって、財布の開閉は手軽で簡単であることが求められます。大きなボタンや引き手が付いているタイプは非常に使いやすいです。ボタン、ファスナーで確実に財布を閉鎖することで、中身を落とすリスクが減らすことができます。
財布を開いた時に、中身が「パッ」と見やすいことも重要なポイントです。仕切りが多いと整理して入れられます。内装空間が広いとパンパンにならないスッキリとした中身になります。さらに、小銭入れやカードスロットが広く開いている設計は、出し入れがしやすいく、目当てのカードや小銭をササっと取り出せます。
3. 軽量で柔らかな素材
手に馴染む軽量で柔らかな素材は高齢者にピッタリです。ナイロン系や合成皮革、牛革などが軽量であり、手触りも優れています。また、耐久性も考慮しましょう。高齢者が長く安心して利用できる財布を選ぶためには、丈夫で傷がつきにくく、防水加工の素材が適しています。
素材選びについては、別章「高齢者におすすめの財布素材」で詳しく解説しています☆彡
4. 財布の色
高齢になると、視力が低下し、色の判別が難しくなります。そのため、財布の色を選ぶ際には見やすい色を選ぶことが大切です。一般的に、高齢者が見やすい色は、明るい色や、濃淡がはっきりしている色です。具体的には、白、黄色、オレンジ、赤、青などがおすすめです。
また、色の組み合わせにも注意しましょう。例えば、黒や茶などの暗い色を背景に、紺や青紫などの色をアクセントとして使うと、色の判別が難しくなります。
以下に、高齢者におすすめの財布の色の組み合わせをいくつかご紹介します。
- 白地に赤や青などの色文字
- 黄色地に黒や茶などの色文字
- オレンジ地に白や黒などの色文字
- 赤地に白や黒などの色文字
- 青地に白や黒などの色文字
もちろん、好みの色を選ぶことも大切です。しかし、視力の低下を考慮して、見やすい色を選ぶことで、財布の使いやすさが向上します。
5. 紛失、盗難防止機能
高齢になると、手や指の動きが鈍くなったり、視力が低下したりすることがあります。そのため、財布の紛失や盗難のリスクが高くなります。財布を選ぶ際には、紛失や盗難防止機能にも配慮することが大切です。
紛失防止のためには、財布に取り外し可能なストラップやチェーンが付いている設計が安心です。財布を落としてしまった場合でも、身につけたままにできますし、ひったくり予防にも使えます。盗難防止の面では、RFIDブロッキング機能が有用です。クレジットカードやパスポートなどに埋め込まれたICチップの個人情報を、外部から盗む犯罪から守ることができます。高齢者が多くのカードを持ち歩く際には、この機能が重要なセキュリティ対策となります。
財布表面の内側の層に、RFIDブロッキングが機能する層が圧着されているから、中身の個人情報を盗もうとしても遮断される仕組みだよ!!
ライフスタイルに合わせた財布の選び方
高齢者が日常生活で利用する財布は、使い勝手が良く、その方のライフスタイルに適していることが重要です。ここでは、高齢者向けにおすすめの財布の種類を、財布の持ち歩き方別に紹介します。うさぎ堂-シニア向け財布おすすめはこちら-
財布をカバンに入れて持ち歩く場合
財布をカバンに入れて持ち歩く場合、手に持って持ち歩く方に比べ、サイズ、重さ的な制約が少ないです。このような方には、思い切り沢山入る長財布を選ぶのがピッタリです。小銭入れが大きく開き、カードが沢山入る、仕切りの多い長財布を選ぶことで、長財布の収容力の高さを発揮でき、快適に使用することができます。
外出が多く、ポケットに入れて持ち歩く場合
ポケットに入れて持ち歩く場合には、小銭、カード、お札が収容できるコンパクトな折り財布がピッタリです。サイズが小さいので軽くて持ち運びがしやすく、長時間のお出かけでもストレスを感じにくいです。また、ボタンで開閉ができるものをおすすめします。近年では、ミニマリスト向けに小銭入れが無い薄型の折り財布が流行していますが、高齢者は現金の使用を好むため、最低限に収容ができ、ボタンでしっかりと閉められる折り財布を選びましょう。
長手が13cmくらいの折り財布は、底が浅いポケットにもスッポリと入れられる場合が多いよ☆彡
キーチェーンで固定し、ポケットに入れて持ち歩く場合
キーチェーンで固定させて持ち歩く場合、「長方形型」の折り財布がおすすめ。長財布だとポケットに入らない、コンパクトな折り財布だと沢山入らないという両者のデメリットを補った、中間的な機能性を持ち合わせたスタイルです。また、しっかりと中身を守るため、ボタンで開閉できる種類を選びましょう。-うさぎ堂-キーチェーン付き財布おすすめはこちら-
キーチェーンが短すぎると非常に使いずらくなるので、十分な長さを確保しようね☆彡
財布を手に持って移動する場合
財布を手に持って移動する場合、防水素材で軽い長財布がおすすめ。突然の雨や、長時間の外出でも、中身を守り、ストレスを感じずに持ち歩くことができます。近年では、牛革素材の上部に防水レザーが接着された、丈夫で水分をはじく万能な素材が多くあります。また、外に持ち手が付いている長財布も多くはないですが目にします。指を入れて、確実に手で握ることができるので、安心です。ここで、あえて折り財布を選ばなかった理由は、しっかりと持ち心地のある長財布のほうが、落としたり、置き忘れたりした時に感覚的に本人が気づきやすいからです。
「どのように財布を持ち歩くことが多いのか?」っていう目線は、とっても大切なポイントです☆彡
高齢者におすすめの財布素材
見た目のデザイン、サイズや機能性だけではなく、素材にもこだわりの目線を持つことで、高齢者がより使いやすい財布を選ぶことができます。高齢者向きの素材とその理由について、解説します。
PUレザー
人工的に作った皮革、合成皮革の一種である「PUレザー」。本革に似た風合いと手触りを持ち、柔らかで軽量、お値段もお手頃です。高齢者にとって、長い時間持ち歩いてもストレスを感じにくい、安定した素材です。本革のように経年変化を楽しむことはできませんが、傷やひび割れに強く、適切な手入れをすれば長く愛用できます。また、色や柄、質感が豊富なので、好みに合わせた素材を選びやすいでしょう。
ナイロン
軽くて伸縮性があり、水分をはじくので、耐久性の面ではトップクラス。スポーツウェアにも多く使われている素材ですから、その耐久力には納得ができるかと思います。雨の日や雪の日でも中身を守ってくれます。また、非常に軽量ですので、手先の感覚が鈍ってくる高齢者にとってはとても使いやすい素材になります。
スプリットレザー
革の表面をはいだ残りの部分(二層目の革)にコーティングを施した素材で、本革の仲間です。弾力と柔軟性があり、水分にも強いのが特徴。本革のように経年変化は楽しめませんが、高級感があり、耐久性が高いという特徴から、高齢者が使用するには非常に扱いやすいです。PUレザーやナイロンに比べるとやや価格は高くなりますが、お値段に見合う素材になります。
牛革
高齢者にとって使いやすく、耐久性がありながら上品な印象を与える素材として、牛革は理想的な選択肢の一つです。非常に丈夫で、長期間の使用に耐えることができます。頻繁に財布を交換する必要がないため、経済的です。軽量でありながらも十分な厚みがあり、財布が重すぎないため、高齢者にとって持ち歩きやすく実用的です。ほのかに漂う天然素材の香りがあり、愛着が湧きます。様々なスタイルやデザインの牛革財布があるので、その方のライフスタイルや好みに合わせた幅広い選択が可能です。
羊革
牛革と同等以上の軽さと柔らかさのある羊革(シープスキン)。牛革よりもややお値段が高い傾向にありますが、上品なデザインの財布が多く、手に馴染む温かみが感じられる素材感のため、高齢者にピッタリです。耐久性が高く、長く使用することができます。
使いやすい!と高齢者が喜ぶ財布「3選」
今までお財布を販売した経験の中で、高齢者の方に実際にお喜びいただけた、厳選財布を3つ紹介します。
牛革シュリンク加工 多機能長財布
シュリンク加工といって、革表面のシボシボ感を化学的に表現した外装の長財布。柔らかく、重たくもないので、持ち心地抜群です。ラウンドファスナーの持ち手が大きく、開閉しやすいので、お年寄りでも操作しやすいです。落ち着いた明るすぎない紫で、女性に人気のカラーリング。
内装は、コインを取り出しやすいBOX型小銭入れ、カードの出し入れがしやすいジャバラ式カードスロット、通帳も入る広いスペースがあります。中身を整理して入れられるので、高齢者にとって扱いやすい内装設計。
財布をカバンに入れて持ち歩く方、財布を手に持ったままお買い物を楽しむ方にはピッタリです。天然素材の風合いが感じられる外観なので、高級感があります。
クレイジーホースレザー 持ち手付き長財布
使い始めはしっとり、経年変化でツヤが現れ、さらさらとした手触りに経年変化するクレイジーホースレザーを使用した長財布。手のひらにガッチリと装着できる持ち手が付いていますので、落としにくく、手に持って持ち歩く方にはピッタリの長財布。
内装は、カードの出し入れがしやすいジャバラ式カードスロット、車のスマートキーなどの小物が入るポケットもあり、整理して収容できる設計。
サイズ的に厚みのあるイメージが湧くかもしれませんが、中身が空の状態でも、厚み 約2.5cmと意外と薄型です。
柔らかな牛革、コンパクトなのに沢山入る三つ折り長財布
手のひらサイズのコンパクト折り財布。とにかく素材の牛革が柔らかい☆彡弾力があるので、ぐちゃっと財布をつぶしても元に戻ります。落としたり、あやまって踏んだりしても傷が付きにくく耐久力があります。
カードスロットが11ヵ所もあり、小銭入れはガバっと開くので、手先がの感覚が鈍っている高齢者でも扱いやすいです。素材が柔らかいので、カードの出し入れがすごくしやすいです。
財布をポケットに入れて持ち歩く方にはピッタリのサイズ感と収容力です。
高齢者が安心して財布を使うためのサポート
最後に、高齢者が安心して財布を使うことができるよう、周囲が日常生活でサポートできる方法を紹介します。
1. 財布の中身を整理してあげる
財布の中身がごちゃごちゃしていると、必要なものがすぐに見つからず、混乱してしまうことがあります。そのため、定期的に財布の中身を整理して、必要なものだけを収納するようにしましょう。
2. 財布の使い方を教えておく
高齢になると、新しいことを覚えるのが難しくなることがあります。そのため、財布の使い方を教えておくとよいでしょう。特に、財布を買い換えたタイミングでは、慣れない操作に戸惑う場合があります。以下のような点を教えておくとよいでしょう。
- 財布の開閉や出し入れの仕方
- 小銭の出し入れの仕方
- カードの出し入れの仕方
- レシートの管理の仕方
3. 財布を無くした時の緊急時の対策を決めておく
例えば、財布を無くしたことに気づいた時、息子にまずは電話をする、その後、単独で行動せず家族が来るのを待っておく等、緊急時の対応については本人と十分に話し合っておきましょう。
また、高齢者の中には、認知症などの症状で、財布の使い方に困っている方もいます。そのような場合は、専門家に相談して、適切なサポートを受けることが大切です。高齢者が安心して財布を使えるようにするために、周囲の協力が欠かせません。高齢者の財布生活をサポートすることで、安心して暮らせる環境を整えてあげましょう。
おわりに
今回の記事では、高齢者が安心して使えるお財布の選び方について解説しました。
「財布選び」は、値段に見合う価値に出会うのが難しい。
長年財布を売り続けてきた筆者は、常日頃からこのように感じております。だからこそ、高齢者にはゆっくりと吟味して、自身が納得できる財布を選んでいただきたい。見た目のデザインやブランドだけに目を向けるのではなく、使いやすさや機能性、素材や日常の使い方をイメージしながら選んでいただきたいです。自身のライフスタイルに合ったお財布を選ぶことで、日常生活が充実するきっかけになれると良いですね☆彡