革財布の黒ずみの原因は?汚れの落とし方と予防法を紹介
使用頻度の高い革財布は、汚れがつきやすく、黒ずみが気になることがあります。黒ずみを放置すると、革の劣化が進み、お手入れしても戻らない可能性があるため、早めの対処が必要です。この記事では、革財布が黒ずむ原因や落とし方、また予防法についてくわしく紹介します。
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革財布の黒ずみの原因
革が黒ずむ主な原因は、以下の4つが挙げられます。
手垢や汗
財布は手に触れる機会が多いアイテムです。最初は汚れが見えなくても、徐々に手垢や手汗が革の繊維に蓄積され、黒ずみとして現れるようになります。
表面の傷
革は、柔らかく繊細な素材です。バッグに他のアイテムと入れていると、摩擦で擦れたり、出し入れなどで擦れたりと、革の表面に傷がつくことがあります。擦れた傷は、放っておくと黒ずみの原因に繋がります。
水濡れ
雨などで水に濡れてしまうと、乾く際に水シミになります。水シミは、革の内部の水分バランスが崩れ、濡れた部分の色が濃くなっている状態です。そのままにしておくと、黒ずみの原因に繋がります。革は水に弱い素材ですので、水シミが定着する前に早めのメンテナンスが必要です。
乾燥
革は、乾燥が一番の大敵です。革の乾燥がひどい状態で手垢や傷、水濡れなどで汚れると、さらに状態を悪化させます。黒ずみどころか革がボロボロになり、修復が難しくなるため注意しましょう。
革財布の黒ずみの落とし方
早めの対処や正しいメンテナンスを施すことで、黒ずみを落とすことができます。ここでは、革財布を傷めず、自宅で簡単にできる黒ずみの落とし方についてご紹介します。
革用ブラシやクロスで表面の汚れを落とす
まずは、革に付着した埃や汚れを革用ブラシでしっかり落としましょう。革用ブラシは、革を傷めず、見えない埃を落としてくれる優秀なアイテムです。ぜひ、1つは持っておくと便利でしょう。ブラッシング後は、クロスで優しく拭きあげると汚れがより綺麗に落とせます。
革用クリーナーで軽くこする
革の黒ずみは、革用のクリーナーを使用すると落ちやすくなります。ただし、強くこすったり、クリーナーの量が多かったりすると状態が悪化しますので注意しましょう。クリーナーは、米粒くらいの量をクロスに取り、黒ずみ部分だけでなく、革全体に馴染ませるように馴染ませるのがポイントです。全体に馴染んだら、丁寧に乾拭きをしましょう。
陰干しで自然乾燥させる
革は、直射日光を浴び続けると乾燥し、日焼けしてしまいます。クリーナーを塗った後は、革に油分が補給された状態です。風通しの良いところで自然乾燥させ、油分をじっくり染み込ませてあげましょう。時間がないからと、ドライヤーなどを使用するのは、革の痛みを早めるため、絶対に禁止です。
革財布の黒ずみを予防する方法
ここでは、手軽にできる予防方法を紹介します。日常的に使用する革財布は、黒ずみになりやすいため、事前に予防しておくと安心です。予防方法を知っておくことで、メンテナンスも最小限に済むでしょう。
防水スプレーをする
革は水に弱い素材ですので、トラブルになる前に、防水スプレーをかけておきましょう。水濡れは、水シミや黒ずみの原因になるだけでなく、カビや水ぶくれの原因に繋がります。しかし、防水スプレーといっても、万能ではありません。日頃から水に濡れないように注意して扱いましょう。
定期的にオイルやワックスを塗る
革を乾燥から守るためにも、定期的にオイルやワックスで油分を補給してあげましょう。乾燥は、革の劣化を早めるだけでなく、さまざまなトラブルを引き起こす原因に繋がります。さらに、黒ずみの元となる手垢や汚れが落ちにくくなりますので、艶がなくなってきたと感じた時は油分の補給をしてあげると良いでしょう。
ただし、塗りすぎると、油分過多になり、革の表情が湿ったように沈んだり、ツヤが出にくくなるため注意が必要です。
ガンコな黒ずみは無理せず専門店に依頼しよう!
日常的に触れる機会が多い革財布は、どんなに予防していても、黒ずみから逃れることはできません。黒ずみも経年変化の魅力の一部として捉えられるものであればいいのですが、目立つ汚れはどうしても気になります。だからといって、中性洗剤を使ったり、消しゴムで擦ったりすると、さらに状態を悪化させてしまいます。
一般的なお手入れで汚れが落ちない場合は、迷わず専門のプロに依頼しましょう。革財布の扱い方やお手入れ方法など、専門的なアドバイスを教えてくれます。